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香川 感染管理及び滅菌業務研究会報告 過去分

 
 
     
 
第15回 感染管理及び滅菌業務研究会  報告
みなさま、香川 感染管理及び滅菌業務研究会にご参加いただき、ありがとうございます。おかげさまで第15回を迎えることができました。平成28年9月17日(土)、香川県県民ホールにおいて開催され、メーカー28社、一般267名のご参加をいただきました。台風上陸を懸念しましたが、天候に恵まれ、開場とともに多くの方々のお集まりに、スタッフ一同感謝申し上げます。

医療機器展示コーナーでは、皆様が足を止め、熱心に説明を聞いたり、質問したりしている姿に感染管理や滅菌業務への興味や向上心、真剣さを感じ、我々もまた、さらに勉強しなくては…と意識するほどでした。

毎回、講演のテーマは、前回までのアンケートを参考にプログラム構成を行っております。今回は、「各種インジケータについて」「手術部位感染対策の実際」や「サーベイランスについての実践報告」を企画しました。



教育講演

「滅菌質管理 ~各種インジケータによる点検、記録&保管~」
特定非営利活動法人 日本感染管理支援協会 理事長 土井英史先生

今回は「手術器械のリプロセッシング基礎講座PartⅤ」から手術器械の再処理システムの「点検、記録、払い出し」の領域についてお話しされました。 過去の感染問題の事例から滅菌の質保証の是非について提言されました。また滅菌のシステム、構造を図解で説明され、業務経験の浅い方や従事していない方にも分りやすい内容だったと思います。毎回、土井先生のパワーや話術に惹き込まれ、楽しく勉強することができたのではないでしょうか。




情報提供

「各種インジケータ使用時の企業からのお願い~日常生活で注意してほしいこと~」  
「物理的インジケータ・科学的インジケータ・生物学的インジケータ」について各メーカーの方から情報提供をいただきました。記録紙の見方やタイプの異なる滅菌物の保管方法インジケータの正しい使用法などは、すぐにでも自施設で確認、見直しができる内容でありました。



実践報告

「SSIサーベイランス実践報告」
JA香川厚生連 屋島総合病院 
感染管理認定看護師 楠原絵美子

サーベイランス開始にあたり、対策の立案(Plan)→対策の実践(Do)→データ収集分析・アセスメント(Check)→フィードバック(Action)(PDCAサイクル)に則り、継続的な介入のなかで様々な気づきを改善された。サーベイランスの目的は、「医療関連感染を減らすこと」「医療への信頼を得るため」と訴えられた。貴重な報告をしていただきありがとうございました。



「手術看護認定看護師による手術室感染対策」
香川県立中央病院 手術看護認定看護師 坂井佳余

手術看護認定看護師の立場から感染管理に取り組んだことを報告いただきました。自施設の感染管理認定看護師と協力し、精力的に改善された内容は多く、驚きました。最後の写真では、チームワークの良さが全面に出ていました。また、坂井先生の明るいキャラクターが感染管理を円滑に進めることにつながったのだと感じました。一人で抱え込まず、協力者を得ることは不可欠と前者の楠原先生がおっしゃっていましたが、その通りだと思いました。


特別講演

「周術期感染対策-エビデンスと現実」
広島大学病院 感染症科 教授 大毛宏喜先生

手術前・中・後の管理、SSIの発生を診断する際のチェックの仕方や発生時にしてはいけないことなどをわかりやすく説明されました。いずれにしても実践するには、「医師との意思疎通が必要」「手技の目的やエビデンスを把握する」「多職種でアプローチすることが重要」と講義されました。



最後に、みなさまお疲れさまでした。 今後も貴重なご意見を参考に充実した実りある研究会にしていきたいと考えております。 今後ともよろしくお願いします。
 
     
 
第14回 感染管理及び滅菌業務研究会  報告
皆様、いつも香川感染管理および滅菌業務研究会にご参加いただきましてありがとうございます。 2016年2月27日第14回香川感染管理および滅菌業務研究会が、香川県民ホール(アルファあなぶきホール)にて行われました。今回も多くの皆様に参加していただき、ありがとうございました。役員一同感謝申し上げます。






教育講演

「手術機械のリプロセッシング基本講座 PartⅣ 高圧蒸気滅菌法」
特定非営利活動法人 日本感染管理支援協会 理事長 土井 英史先生

今回は『高圧蒸気滅菌法』についてご講義をいただきました。滅菌は手術器械の再処理システムです。滅菌の重要因子として、「存在している微生物の種類・存在している微生物の数・存在している汚れの量と種類」があげられます。これらは洗浄に影響を受ける因子です。効果的な滅菌を行うために、洗浄は重要です。 次回の土井先生の手術器械のリプロセッシング講義は、『点検、記録、払い出し』です。みなさんも土井先生の軽快なトークで一緒に楽しく学びませんか?




情報提供

各種低温滅菌法『誰も教えてくれなかった日頃ありがちな“落とし穴” 

過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌法・過酸化水素ガス低温滅菌法・低温蒸気ホルムアルデヒド滅菌法について各メーカーの方より情報提供いただきました。各種滅菌法の基本や使用上の注意について詳しく教えて頂きました。




休憩・医療機器展示

いつも研究会を盛り上げていただいている企業の皆様、本当にありがとうございます。今回もスタンプラリーを開催しました。休憩時間にはたくさんの人が各ブースを廻り、真剣な表情で説明を聞かれていました。



     



実践報告

1.「手指衛生遵守率アップを目指して」  
テルモ株式会社 ホスピタルカンパニー 
基盤医療器 学術戦略 日比野 もも子

動画を使った研修プログラムの紹介があり、実際に動画を視聴し、ワーキングを体験できました。手指衛生の実態を「見える化」することで具体的にどこができていないかを評価でき、現場スタッフへの改善の提案が明確になると言うことを教えていただきました。



2.直接観察法を用いた手指衛生の評価と遵守率向上、継続させるための取り組み  
坂出市立病院 感染管理認定看護師 岡崎 朋身

自施設での手指衛生に関する取り組みについての発表として、ハンドハイジーンチャレンジ(病院施設の手指衛生遵守を向上させる取り組みを応援するプログラム)へ参加しての効果と新病院移転以降の取り組みについて発表されました。それぞれの施設での取り組みに対し役立つ情報がたくさんあったのではないでしょうか?


講演

多職種連携による感染制御と医療安全
岐阜大学医学部付属病院 生体支援センター長 村上 啓雄先生
 
感染制御には職員に感染の実態を可視化することが重要、また感染対策は5Sが重要であるともいわれていました。整理整頓することで職場をよく見るようになり、問題点などの顕在化が進むためとされています。講義の中では医療安全についても触れ、医療現場で絶対忘れてはいけないこととして、医療業務品質計算式(医療安全、感染管理等)100-1=0を繰り返し教えていただきました。多くのインシデント・アクシデントはテクニカルスキルの問題ではなく、ノンテクニカルスキルの問題から発生し、ノンテクニカルスキルの中の代表的なものがコミュニケーションです。風通しのよい多職種間、同職種同士の連携の重要です。コミュニケーション能力の向上のためにSBARの具体的な活用法についても教わることができました。



最後になりましたが、研究会に参加いただきました皆様、ありがとうございました。 皆様から頂戴した貴重な御意見を参考に、今後も実りある研究会にしたいと思います。 今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
 
     
 
第13回 感染管理及び滅菌業務研究会  報告
皆様、いつも香川感染管理および滅菌業務研究会にご参加いただきましてありがとうございます。2015年9月5日(土)第13回香川感染管理および滅菌業務研究会が香川県民ホール(アルファあなぶきホール)にて行われました。今回も多くの皆様に参加していただき、ありがとうございました。役員一同感謝申し上げます。









<教育講演>
「手術機械のリプロセッシング基本講座 PartⅢ 各種包装(滅菌バリアシステム)」
特定非営利活動法人 日本感染管理支援協会 理事長 土井 英史先生

滅菌包装の3原則は「滅菌剤が接触できること」「微生物に対する遮断となること」「包装の中身に滅菌剤が浸透できること」です。また包装材には滅菌バッグ・ラップ材・コンテナの種類があります。これらを総称し、滅菌バリアシステムといいます。それぞれの基本ルールを順守しなければ滅菌・保管は保障されません。土井先生の手術器械のリプロセッシング講義ですが、次回は「滅菌」です。みなさんも土井先生の軽快なトークで一緒に楽しく学びませんか?




<情報提供> メーカーからの提言 
~これだけは気を付けてください~
滅菌時に必要なパック・ラップ・コンテナについて各メーカーの方より情報提供いただきました。それぞれのメリット・デメリットや使い方のワンポイントを詳しく教えて頂きました。









<休憩・医療機器展示> いつも研究会を盛り上げていただいている企業の皆様、本当にありがとうございます。今回は21社の展示をいただきました。休憩時間にはたくさんの人が各ブースを廻り、真剣な表情で説明を聞かれていました。



     





<実践報告>
1.「ノロウイルス感染症のアウトブレイク」  
香川県立中央病院 感染管理認定看護師 
大谷 宏美










2.MRSA感染症のアウトブレイク  
四国こどもとおとなの医療センター 
感染管理認定看護師 森 敏子










それぞれの施設でのアウトブレイクの経過と対応について詳しく説明していただきました。改めて標準予防策や手指消毒を見直す機会となりました。



<講演> アウトブレイクにおけるリスクコミュニケーション

自治医科大学付属病院 感染制御部長 
准教授・感染症科長・総合内科診療内科副部長  
森澤 雄二先生  

コミュニケーションにとって重要なのは知覚であって情報ではなく、つまり相手に伝わっているか、どうかが大切。相手が理解しているか、どのように伝わっているかということです。医療現場に必要なコミュニケーションスキルは『SBAR』や『CUS』であり、『CUS』とは"Call-Out"(声を出すこと)"Check-Back"(口頭で聞き返し確認すること)"Two-Challenge-Rule"(情報や状況の不認識による誤った判断に対し、必ず繰り返してそれらを呈示、指摘)「気づいたことは言葉に出して言う」「声を上げることが大切」であると言われていました。事例を交えてのご講義であり、とても分かりやすかったです。



最後になりましたが、研究会に参加いただきました皆様、大変お疲れさまでした。 皆様から頂戴した貴重な御意見を参考に、今後も実りある研究会にしたいと思います。 今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
 
     
 
第11回 感染管理及び滅菌業務研究会  報告
2014年9月6日(土)香川県民ホール(アルファあなぶきホール)多目的会議室 「第11回 香川 感染管理及び滅菌業務研究会」に、多くの皆様に参加していただき、役員一同感謝申し上げます。257名の参加者の皆さんにお集まりいただき本当にありがとうございました。「もっと熱く働きたい」と、仕事への思いをたぎらせている皆さんへ敬意を表したいと思います。

各企業展示の皆様へ
医療機器をご展示いただきまして、ありがとうございます。 今回は27社の展示、7社の広告をいただきました。企業の方々いつもありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。


当研究会に参加すると、日本医療機器学会 滅菌技師更新認定単位5Pが取得できます!


今の状況に応じた感染管理と滅菌業務のニーズにこたえることができるよう、新しい情報はもちろんのこと、実践的な情報を発信しています。 今回のテーマは「接触感染予防には清掃が大事」と称してプログラムを考えました。 その内容をこれから紹介します。  

   



総合司会 今回の司会は、副会長の森さんです。











開会の挨拶 開会の挨拶は、いつもパワフルな当研究会会長の塚田さんです。


     







教育講演
教育講演は「手術器械のリプロセッシング基本講座PartⅠ」です。講師は皆様お待ちかねの土井英史先生です。 手術器械の再処理システム(リプロセッシング)、保管→使用→準備→除染→清潔度と完全性の検査→包装→滅菌→点検・記録・払い出し→保管・・とサイクルします。その中のそれぞれの工程で"質保証"がなされなければなりません。 今回は主に「除染」について講演されました。一言で除染といっても、洗浄する水、洗剤の選択、また洗浄方法として器械洗浄か手による洗浄なのか?手による洗浄であればそれぞれの器械に合ったスポンジやブラシを各種設置することが大事など楽しく学ぶことができました。今回はPartⅠなので、PartⅡと続きますよ~。 モチベーションを上げたい方、是非、土井先生の熱意と活気のパワーをもらいに来てください。





招待講演では足立友秀先生に「医療機関での清掃の実際」というテーマで御講演頂きました。 




日常的に行っている掃除のダメな点や出来ていない点など耳の痛い内容も多々ありましたが、清掃時の見過ごされやすい場所やポイント等、清掃のノウハウを教えて頂き大変勉強になりました。臭気を出さないゴミ袋の結び方がある事に驚きました。 清掃業務はコスト削減をされやすい部門ですが、感染管理ではとても重要な部門です。わかりやすいスライドでしたので、是非御施設で活用してみてはいかがでしょうか。

午後からは、Short Lectureとして排泄管理について、事例紹介を含め講義をして頂きました。まず、Short Lecture1では「当院でのクロストリジウムディフィシル関連腸炎アウトブレイクの対応」というテーマで、当役員の遠山が、自施設でのアウトブレイク時の対応や保健福祉事務所への連絡について報告しました。皆様の施設でも見過ごされやすい「下痢」症状ですが、検査を行うとクロストリジウムディフィシル関連腸炎かもしれません。まだ、検査を実施されたことのない施設では、是非この機会に院内で取り組まれてはいかがでしょうか。 次に、Short Lecture2では「便失禁のマネジメント」について、独立行政法人 労働者健康福祉機構 香川労災病院 皮膚排泄ケア認定看護師 松永希先生に御講演頂きました。 皮膚の構造から、尿や便によるスキントラブルのしくみなど基本的なことを教えて頂きました。「便失禁アルゴリズム」のフローチャートは大変参考になりましたね。院内に「便失禁アルゴリズム」があると、クロストリジウムディフィシル感染症が見逃されることはないのかもしれませんね。





最後に、特別講演では、「見過ごしていませんか、クロストリジウム・ディフィシル感染症」について国立感染症研究所 細菌第二部室長 加藤はる先生に御講演を頂きました。 初めて「クロストリジウムディフィシル感染症」ということを聞いた方にも、大変わかりやすく参考になったのではないでしょうか。まず、「クロストリジウムディフィシル感染症」と判断するためには、検査をすることが重要で、検査をしないと何もわからないということ。そして、この「クロストリジウム感染症」の対策としては、「抗菌薬の適正使用」と「接触感染対策」の遵守がポイントとなるようです。「クロストリジウムディフィシル感染症」は、どの診療科でも認められる「よくある」感染症です。是非この機会に院内で「よくある下痢症」に目を向けてみてください。  


ご参加いただきました皆様、大変お疲れさまでした。 皆様から頂戴した貴重な御意見を参考に、今後も実りある研究会にしたいと思っています。 今後とも、どうぞよろしくお願いします。
 
     
 
第10回 感染管理及び滅菌業務研究会  報告
皆様、いつも香川 感染管理および滅菌業務研究会にご参加いただきましてありがとうございます。おかげさまで研究会も第10回という節目をむかえることができ、世話人一同感謝申し上げます。今回は平成26年3月1日(土)に開催され、約250名のご参加をいただきました。9時15分の受付開始よりたくさんの方々にお越しいただきました。皆様の感染管理と中材業務について意識の高さが感じられました。

一方、医療機器展示コーナーでは朝から大盛況です。ここでも皆様の熱心さが伝わってきます。皆様の熱気に負けないよう、いつも研究会を盛り上げていただいている企業の皆様、本当にありがとうございます。今回は29社の展示をいただきました。また展示のほか、広告のご協力・ご支援をいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。


 



いよいよ司会者の進行により、研究会がスタートします。 今回のプログラムをご紹介いたします。  
まずは皆様お待ちかねの土井英史先生による教育講演です。「臨床実践現場の洗浄と各種消毒の実際」と題しまして、ご講演いただきました。今回は、中央材料室で行われている洗浄と消毒だけでなく、病棟内で行われている洗浄と消毒についてご講演いただき、日常業務の振り返りができたと思います。土井先生はいつも私たちの視点で教えてくださいます。臨床現場において、より安全で効果的な洗浄・消毒が実践できるよう取り組みを行っていきたいと思います。  

   



次は第8・9回に引き続きまして、「誰も教えてくれなかった!日頃ありがちな"落とし穴"」というテーマで、各メーカーの皆様、当会会長より、皮膚スキンケア、手袋関連の生体反応、手術用リネンリユースシステム、手術ガウン・リネンについてご提言をいただきました。
「皮膚スキンケアについて」 感染防止対策として手指衛生が重要ですが、手指衛生による刺激性接触皮膚炎を最低限に抑えるためにスキンケアも重要視されています。手をやさしく洗浄し、うるおい補給も忘れずに.....ハンドクリームといっしょに行う手のマッサージも教えていただきました。



「グローブに起因する生体反応」  手袋はパウダーや素材により皮膚炎や感染のリスクを増大することもあるなど、普段よく使用している手袋の危険因子、その対処方法についてお聞きすることができました。最後に「手袋の着用は隔離の観点からではなく、感染管理全体の一つの要素として考えるべきである」というお言葉をいただきました。



     




昼の部が始まりました。まずは「最新の手術用リネンリユースシステム「ネクサージ」の安全性と導入による効果」と「OPガウン・リネンのシングルユースとリユーザブル不織布」「OPガウン・リネンの選定方法について」です。 洗濯・消毒・検査・たたみ・包装・滅菌の一連の工程もご紹介いただくとともに、素材の特性やリユースについても考えることができました。







また、当研究会の会長よりOPガウン・リネンの選択方法について、基準やAAMIレベル、創縁保 護ドレープのSSI防止効果も示唆いただき大変参考になりました。 














最後は特別講演で「実践的な中材業務について」を東京都立多摩総合医療センターの感染管理認定看護師 山佐瞳先生からご講演いただきました。先生の滅菌供給業務との出会いやこんな風にかかわってきたこと、そして今後に向けてと題してお話いただきました。 ラウンド方法や現状、物品の整理整頓、中材見学など具体的なお話が盛りだくさんでした。先生はご自分の目で確かめ、コスト削減を学会発表するなど精力的に活動されています。特に参加者には中材業務の大切さとやりがいを感じさせてくれる講演でした。なにより中材業務を認めてもらえた~~と感動のアンケート結果もありました。  


これからも、皆様のご意見を聞きながら滅菌業務や感染管理に役立つ内容・研究会の活動を続けていきます。ご声援と次回またお会いできる日を楽しみにしています。
 
     
 
第9回 感染管理及び滅菌業務研究会  報告
皆様、いつも香川 感染管理および滅菌業務研究会にご参加いただきましてありがとうございます。おかげさまで研究会も第9回を重ねることができました。研究会にご参加いただいた皆様のご意見やアンケート結果を活用させていただき、日頃より感染対策・滅菌業務に携わっておられる方々に有意義な研究会となるようなプログラムの構成を心がけております。
今回は平成25年9月7日(土)に開催され、288名のご参加をいただきました。一昨年は台風の影響により研究会は中止となりましたが、今年は無事開催することができました。中四国をはじめ遠くは大阪・東京よりお越しいただき、本当にありがとうございます。また、企業の皆様には多くの展示・広告のご協力・ご支援をいただきありがとうございます。



さて、今回のプログラムは第8回に引き続きまして、「誰も教えてくれなかった!日頃ありがちな"落とし穴"」というテーマで、各メーカーの皆様より、滅菌・点検・記録・払い出しについてご提言をいただきました。

各種滅菌器やインジケータ等を取り扱われているメーカーの皆様からのご提言であり、各滅菌方法における注意点、滅菌の判定方法について再確認することができ、実践的な内容であったと思います。




続きまして、特定非営利活動法人 日本感染管理支援協会理事長 土井英史先生によるご講演です。「滅菌供給業務におけるトピックス」と題しまして、ご講演いただきました。いつも皆様が楽しみにしておられる土井先生のご講演です。

海外と日本の中材を比較し、日本の中材における問題点についてご講演いただき、自施設の現状の再確認と改善点を考える良い機会になったと思います。






午前中最後のプログラムは、武田薬品工業株式会社清原靖仁先生より、「医療従事者に必要な予防接種」と題しまして、ご講演いただきました。「感染対策は、自らと周りの人の『命を守る』意識を持つことから始まる」という清原先生のご講演にもありましたように、予防接種の実施率の向上に向けた取り組みとともに、予防接種の重要性について再認識することができたと思います。



     



午後からは、公益財団法人労働科学研究所副所長の吉川徹先生に「血液媒介病原体と職業感染予防~科学的根拠にもとづく針刺し切創防止対策を中心に~」と題しましてご講演していただきました。皆様もご存じのとおり先生は職業感染制御研究会の幹事をされており、針刺し切創対策等大変ご活躍されています。(先生のファンがいらっしゃってました!おひげと柔和でフレンドリーな雰囲気……ふむふむ(^.^))対策はもちろんのこと、針刺し防止の国内外の状況や最新の誤針機能付き医療器具の紹介などもお話いただき、たくさんの資料をのせていただきました。ありがとうございました。

今回は短時間ではありましたが、参加者が職場で取り組んでいる針刺し切創防止のための重要な対策(針刺し防止でやっていることなど)ミニグループワークをしました。フロアからの実情を聞くことができたので皆様の活動の参考になったのではないでしょうか?講演のあとは、コミュニケーションをとる姿や連絡先を交換している参加者もいてネットワークが広がったように思いました。(資料にミニグループワーク用のポストイットを貼っていくのは多少肩こりの原因になった?かも~~~~~)





最後の締めは土井英史先生に「手術部位感染予防~基礎と欧米の最新情報~」のテーマでもう一度、教育講演いただきました。今回は特に私たちが注意してほしいことが中心でした。改めて標準予防策の考え方をすると現実での矛盾に気づかされたり、欧米での取り組みの紹介や先生が訪問された病院の取り組み・手洗いの重要性の再確認などなど盛りだくさんの内容でした。いつものように先生の世界に引き込まれ、最後に"実践現場の全ての方々が実施しなければ感染対策は何の意味もなしません!"納得。

* 先生へ:写真が小さくて、おまけに不鮮明で先生の精悍さがでてなくてゴメンナサイ(泣)


では次回は平成26年3月1日(土曜日)です。
たくさんのご参加をおまちしています。
またお会いしましょう。
 
     
 
第8回 感染管理及び滅菌業務研究会  報告
皆様、いつも香川 感染管理および滅菌業務研究会にご参加いただきありがとうございます。おかげさまで研究会も第8回を重ねることができました。香川・岡山・愛媛を中心に山陰・遠くは東京からお越しいただいています。今回は平成25年3月16日に過去最高の339名のご参加をいただきました。たくさんの方、本当にご参加ありがとうございます。  この研究会の会場"あなぶきホール"は高松駅の近く瀬戸内が望める絶好の場所にあります。瀬戸内芸術祭が島々で行われます。(また、来てくださいね~~) さて、いつもながら開場から受付開始まであまり時間がなく、参加者の方にお待ちいただきながら会場設営をバタバタ…と始めます。会場を盛り上げてくれる企業様の準備はすばらしく早い!研究会を始めてから企業の皆様のご協力もあり、余裕(?)でお迎えする準備ができるようになりました。しかし、全部に机がなくご迷惑をおかけしています。(すみません)

さて、今回のプログラムです。初めて各メーカーから"ここだけは気をつけてください"というテーマで短時間ではありますがご提言をいただきました。作り手さん売り手さんからの注意事項や基礎的なこと、新しいこと、参加していただいた皆様には、テキストにはない実践的なことが聴けたと思います。アンケートでも半数以上が参考になったとのご意見をいただき、「このコーナー続けてほしい」「メーカーの実際の話が聞けてよい」などのご意見をいただきました。プログラム委員が皆様のご意見を伺いながら実践に役立つ内容を盛り込んでいきたいと思います。よろしくお願いします。



続いて、当会の役員 宮武さんによる大阪で開催された第13回滅菌供給業務世界大会の参加報告です。レセプションの様子・各国の滅菌業務の現状と努力(インドの現状やシリアの内戦…)ユーモアを交えながらの報告も深刻な現状に引きこまれました。日本には販売されていない機器の情報もあり大変興味深かったです。(ちょっと、世界の滅菌業務も覗いてみたいな~~)






さて、昼食・休憩時間も終わり、ここから午後のプログラムが始まります。 まずは、医療法人永広会 島田病院 医療安全管理室長 森下幸子先生による特別公演です。「標準予防策 このあたり前を守らせるための一工夫」と題しまして、ご講演いただきました。  感染管理に取り組む私たちがいつもテーマに掲げている標準予防策ですが、森下先生のパワーあふれるご講演に、「また頑張ろう」という気持ちになったのではないでしょうか。昼食後の眠気も吹き飛ぶあっという間の時間でした。

     



続きまして、特定非営利活動法人日本感染管理支援協会理事長土井英史先生による教育講演です。「感染対策における治療環境管理 ~感染のリスクはあなたの身近にありますよ~」と題しまして、ご講演いただきました。 いつも皆様が楽しみにしておられる土井先生のご講演です。日々の環境整備における問題点や対策についてご講演いただき、どのように実践するべきか考えるよい機会になったと思います。







次回、研究会は第9回で2013年9月7日(土)です。現在決まっています内容は、滅菌、点検・記録・払い出し、在庫管理、トラッキングについて各メーカーの皆様からのご提言、公益財団法人労働科学研究所吉川徹先生による特別講演、土井英史先生による教育講演を予定しています。その他、企業の皆様による展示など皆様にご満足いただけるようプログラムを準備しています。ご興味のある方々をお誘い合わせの上、是非ご参加くださいますようよろしくお願いいたします。 それでは皆様、研究会の会場でお待ちしております。
 
     
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